6月になり暑い日がどんどん増えてきましたね。
多肉植物の葉挿しや株分けで増やした子株も少しづつ大きくなっている時期ですが、もうすぐ魔の夏がやってきます。多肉植物は夏が苦手です。とくに日本の夏は特に苦手です。(高温多湿)
「南米や南アフリカなどの暑い地域で生息しているから、多肉植物は夏が得意なんじゃないの?」
と思われている方も多いと思います。私もはじめはそう思っていました。しかし、油断してはいけません。やられる時は一気にやれられます。梅雨時の蒸れはもちろんですが、最近は特に直射日光による被害が多くなっています。
ここ数年、直射日光が年々強くなっているように感じています。今回は直射日光に弱い夏の子株の注意点について書いていこうと思います。(今年2月にダイソーで購入したヘラクレスの子株がみてわかりやすいと思うので、登場してもらいます。)
【購入したヘラクレス】
こちらは親株です。
購入してすぐに、葉挿し用としてたくさん葉をとったのですが、5ヶ月経つとまた大きくなっていました。
外管理で育てているので、色も以前より鮮やかになっています。ピンクの縁取りが可愛いですね。これが100円っていうのは本当に良い買い物をしたと思います。下に子株もでてきています。
少し、形を整えるためにまた葉っぱをとりました。こちらは葉挿しトレーにうつしておきます。では、せっかくなので、前回紹介できていなかったヘラクレスの基本情報について
【ヘラクレス基本情報】
名 前 :ヘラクレス
科属名 :ベンケイソウ科 エケベリア属
原産地 :中米 メキシコ
増やし方:葉挿し、挿し芽、株分け
生長期 :春秋型
特 徴 :肉厚の葉が特徴的、葉の縁取りの赤いエッジが花うららに似ているともいわれている。交配種。黄色い花をつける。非常に増やしやすい品種です。
【夏の子株の注意点について】
夏の直射日光は多肉植物にとって大敵です。どの大きさでも気をつけなければならないのですが、成長して大きくなっているものは、遮光ネットなどかけていれば比較的大丈夫かと思います。
子株でも下の写真ぐらいの大きさまで成長していれば、まだ、少し注意ぐらいで大丈夫かと思います。(もし半日陰の場所がたくさんあるなら、なるべく早めに移すことをおすすめします)
一番気をつけなければいけない大きさはこれ↓
葉挿し1枚からこのようにいくつかの芽が出ています。
解体した一部です。この大きさの子株は要注意です。一瞬で消えます。せっかく可愛く成長してくれたのに、失うのは悲しいですよね。
私の場合は、この大きさの子株をいくつも失った経験をしています。昨日まで元気だった子が、次の日にはもう焦げてなくなっているという、本当に悲しい姿を目の当たりにしました。遮光ネットをかけていても失いました。
それからは、必ず、直射日光の当たらない、半日陰に移動させています。(半日陰がないという場合は棚を設置して2段目、3段目などに置くのもおすすめですよ)
みなさんが、せっかく大切に育てた子株が無事に夏越しできることを祈っています。